フラッシュ黎明期
僕が中高生という多感な時代を過ごしていた1990年代後半は、まだADSLが開通して間もない時代でした。
まだそれほどお金を持っていない立場にあって、レンタルビデオやエロ本を手にできるのも一苦労。
その上、家族と一緒に生活していると、一人になれる空間も自室だけで、家族が寝静まった頃、リビングのビデオデッキを自室に持ち込んで鑑賞していました。
しかし、この時代には、インターネットで欲求不満を解消できるウェブコンテンツができ始め、例の如く僕も夢中で利用しました。
それが“エロフラ”です。
耳の早い友人から、僕はエロフラの存在を知ったのですが、まだ国内というよりは海外のものが主流で、ウィルスの脅威に怯えながら利用していました。
こんなにも夢中になったのは、もちろんエロへの探求心と好奇心に取りつかれていた思春期だからでしょうが、ゲーム要素が加わっていたのも事実です。
単純な操作で、単純な作りのゲームをしていると、気がつけば時間を忘れて没頭してしまいます。
女の子の衣服がブロックになっており、ブロック崩しの要領で、徐々に女の子を脱がせていくゲームの達成感は、今でも覚えています。
アメとムチのパワーバランスが絶妙だったのです。
何かをすると、何かが得られる。得られる何かがエロ画像なら、男の僕は二言もなくただ「やるのみ」。
アドベンチャーゲーム仕立てのものあって、攻略本も流通しない規模の小さなゲームを、自分一人で進めていくことも、この上ない達成感がたまりませんでした。
今では簡単に動画を見ることができますが、苦労してエロフラで見た画像は、気がつけば何ら見劣りしないほど充実していたと顧みます。
ネタFlash
ファミコンないしスーパーファミコンの全盛期、ソフトの生産が爆発的に行われました。
それらのソフトをプレイした人も日本中にいましたから、「○○をした世代」として、共通の話題も生まれました。こうした、話題性が、現在では「ネタ」となっています。
「ドラクエのデータが・・・」や、「ぷよぷよの連鎖が・・・」で始まる会話は、実際にプレイしていない今になって話すからこそ面白みが増すのかもしれません。
そんなネタ化の現象が、インターネットでのエロフラにも存在します。
ファミコンソフト同様、作りが簡単で、制作じたいも簡単なエロフラは、爆発的な量の生産がおこなわれてきました。
そして、当時はネット上でのエロフラの需要は高く、実際にプレイした人も数多く存在しているのです。
もちろん、インターネット上で行うエロフラは、ファミコンソフトのように、手元にあれば壊れるまでプレイできる訳ではなく、ネットから消えたが最後、プレイできなくなってしまいます。
そうした刹那的な部分が、当時エロフラをプレイした世代が今になって「郷愁」のように感じているのは言うまでもありません。
たまに大型掲示板などで「エロフラやりたい」「○○をプレイしたヤシちょとこい(エロフラ)」というスレッドを立てて、話題にしている光景を目にします。
共通の話題としてネタ化し、今も語られているエロフラをみると、つくづく「愛されていたコンテンツだったんだな」と感じてしまいます。